普通のどら焼きに見えると思いますが、違うのです。
あんこ。和菓子のあんこのイメージを「甘すぎる」と思われている方も多いと思うのですが、ぜひとも和菓子店のあんこを食べていただきたく思います。甘さ控えめと言うよりも甘さの切れが良く、なにより小豆の香りを感じます。
「今どら」のあんこ、「岡山産備中大納言」を使用しております。小豆ですとトップシェアである「北海道産」がイメージされる方が多いと思うのですが、北海道産に比べ繊細な味わいを感じることができる「岡山産備中大納言」を採用しております。この大納言小豆を3日かけ丹念に炊き上げていきます。香りを飛ばしすぎないよう、かといってえぐみは残さないよう…。
そして出来上がったあんは上品な味わいしっかりなので、皮に対して少し控えめに挟んでいます。あんこ好きの方には申し訳ないのですがテストの結果このバランスが最良であると思います。
生地。どら焼きの皮に求められる味わいとは何だろう…?
しっとりとしていながらもふんわりで口に残らないくちどけ…しつこさの無い切れの良い甘味、焼き菓子ならではの香ばしい香り…。
焼き加減(しっとりさを生みます)、生地の調整具合(粉、卵、砂糖をどのくらい混ぜわせるのかによってふんわり感が変わります)、配合のバランス(はちみつ、日本酒、みりんなどでコクを感じます)。安定してよい状態を生み出すのにも苦労しましたが、温度や水分量などを数値化することによっておいしい焼き上がりが生み出せるようになりました。
試行錯誤を繰り返しました。いろいろなパターンの末見えてきたのがこのどら焼きです。そういう意味では未だ日々アップデートしておりますのでまだ完成形ではないのかもしれません。ですが現時点で最良のどら焼きです。
ギフトにも、自分用にも…
「今どら」が目指したのは“究極のスタンダード”。
素材の持ち味をまっすぐに活かした、王道のどら焼き。
そして、ここに生まれた第2のスタンダード「黒どら」。
今どらのしっとりさ、ふんわりさを損なうことなく、コク、風味、溢れる味わいの今どら第二弾はできないものだろうか…→スタートです。
「最近の黒糖は昔に比べて風味?香り?コクが弱い…」
砂糖の研究家にお聞きすると、「昔と品種が違う」といったお答え…あの昔のように、黒糖らしい匂いや味のする黒糖…→発見できました。
この黒糖をどんなふうに「今どら」に加えるとよいのか…まずはあんこ。
「今どら」のふわしっとりの皮の食感を邪魔しない口溶けにするため、こしあんに…
くどくなく、かと言って余韻は程よくあるように…割合、加熱方法、時間、溶かしたり、漬け込んだり、かけてみたり、回数を変えてみたり、試した結果の末…→できました。
次は生地。黒糖のあんこに対し通常の生地だとお菓子としての一体感がない…
こちらもいつも通りの試行錯誤…黒糖をどのようにして生地に入れるのか…濃度や分量、温度、こしあんの口溶けとのマッチング、今どらの生地だと粒あんとのバランスは良いのですが、もう少し軽い口当たりに…→できました。
この、あんこと生地の割合を…増やしたり、減したりしながら…→できました。
「今どら」がお好きな方なら必ず好きになってもらえる「黒どら」。
この「黒どら」もアップデートしていきます。現時点では最高の味わいです。
よく自分でも食べるのですが、「今どら」と似ているようでキャラクターが違うと感じます。
カジュアルさも併せ持つ「今どら」。どら焼きなのに品がある「黒どら」…どちらも召し上がっていただきたい…是非。
お正月の包装(写真15枚目)をお求めの際は、お手数おかけしますが備考の欄に記載をお願いいいたします。
紙手提げもお付けしております(オプションより要・不要をお選び下さい)。
お日持ち 7日
夏場は冷凍便での発送となります。